ocnの固定ipとは
インターネットに接続するときに必ず必要になるIPアドレス。
これは普通はアドレスの中身が変わるわけですが、これが変わらない固定ipアドレスもあります。
大手プロバイダサービスのocnなら、この固定ipアドレスを発行しています。
これはどんなものなのか、簡単にご紹介していきましょう。
まずocnで発行している固定ipアドレスとは、ocnのサービスを通してインターネットにつなぐとき、アドレスの中身が変わらないというものです。
ごく一般的な固定ipアドレスで、これを使いたいときにはおすすめですが、ocnでインターネットの契約をしないと使えません。
ocn以外のプロバイダを使いつつ、ocnが発行する固定ipを利用することはできないのです。
それはなぜかというと、固定ipはプロバイダ契約したときに選べるオプションの1つになるからです。
つまりocnの固定ipが欲しいなら、プロバイダはocnを選ばないといけません。
これから新規にプロバイダ契約をする方はここでocnを選ぶだけですから簡単ですね。
しかしすでに他社のプロバイダを使っている場合、ocnの固定ipが欲しいなら、プロバイダの乗り換えという対応になります。
固定ipはこのように、プロバイダ契約と基本的にはセットだということをまず覚えておいてください。
ocnをプロバイダに選んだら、次は固定ipを使いたいことを必ず伝えてください。
何も伝えずに契約すると、普通の変動ipアドレスになることも多いです。
固定ipと変動ipのどっちが基本になるかというと、どちらかといえば変動ipの方です。
変動ipにするとインターネットに接続するたびにアドレスの中身が変わっているのですが、普通にインターネットに接続し、サイトを閲覧したり、ショッピングをしたりするだけなら、これで特に問題はありません。
そのため、ただインターネットを見たいだけの方には、基本的に変動ipの方が割り振られます。
これはocnのような大手プロバイダでも変わりません。
固定ipが欲しいなら、これを提供しているプロバイダを選び、契約時に固定ipの希望があることを伝えるのが基本です。
なお、プロバイダによってはそもそも固定ipの発行をやっていない場合もあります。
ocnのように、希望に応じて固定ipアドレスも選べるプロバイダは、意外と貴重ですよ。
そして申込み前に考えておきたいのは、固定ipが何個欲しいのかです。
ocnが発行している固定ipは、1つだけではありません。
もちろん1つだけでいいなら、1つだけでもOKです。
何個もらうのかは、利用者の希望に応じて選べますから、何個欲しいのか考えておきましょう。
ここで選べる数は、1個、8個、16個のように、あらかじめ数が決まっています。
2個だけ欲しいといった希望はできません。
固定ipが2個ほしいときは、8個の固定ipが発行されるコースを選ぶのが基本です。
同じように10個ピッタリで発行してもらうことはできませんから、10個欲しければ16個コースを選ぶ形になりますね。
実際には固定ipは何個もらうのが基本なのでしょうか?
実はこれに決まりはなく、1個だけで足りる方もいれば、複数個必要な方もいます。
固定ipの個数を考えるときは、そのアドレスの用途を考えてください。
たとえばvpnを作りたいときなど固定ipがまさに必要となりますが、そのvpnの用途に応じて、1個で十分なときと、複数個必要なときとがあります。
これらは固定ipのよくある活用例などを確認し、自分の用途に合わせて個数を選ぶといいでしょう。
大量に固定ipが必要とわかったときなど、ocnでもらえる最大の固定ipの数が気になりますよね。
もらえる固定ipの数は、選ぶ契約プランに応じて変わります。
一番多いのは、光回線のプロバイダ契約のみを選んだときで、64個までもらえます。
なるべく多く固定ipがほしいときは、回線は光回線を選び、プロバイダ契約のみをお願いするといいでしょう。
現在のインターネット環境では基本的な契約スタイルになりますから、これを選ぶのはそれほど難しくないですね。
これ以外のプランでは、最大で16個までしかもらえないことがありますから、契約プランごとに固定ipの数も確認してください。
特に最近普及しているsimによる固定ipもあるのですが、こちらは他の回線に比べて固定ipの発行数は少なく、基本的に1個しか発行されません。
モバイル端末になることや、通信量の制限などもあることから、この回線で複数個の固定ipを必要とすることは少ないでしょうが、もしそのような希望がある方は事前によく確認するといいでしょう。
このようなことをすべて確認し、必要な固定ipの数までわかったら、あとはocnへ申込みするだけです。
固定ipを発行してもらうと、普通に契約したときに比べて、毎月の使用料が変わります。
特殊なアドレスを発行してもらっただけ、通常よりも料金は高くなりますから、要確認です。
そして初期費用もお忘れなく。
回線自体の工事費のほか、固定ipアドレスを複数もらう場合、これの割当手数料がかかります。
1個だけのときやそもそも固定ipでないときには必要ないのですが、複数個の固定ipをもらったときはこの手数料が追加されますので、こちらも確認し、用意しておくといいです。